【2018春ドイツ卒業旅行】その11~魔女が集うおとぎの国ヴェルニゲローデを散策(昼編)~|いつの日かファーストクラス

【2018春ドイツ卒業旅行】その11~魔女が集うおとぎの国ヴェルニゲローデを散策(昼編)~

前回の記事では、ベルリン~ハルツ地方のヴェルニゲローデへ移動する道中の出来事について書きました。

【2018春ドイツ卒業旅行】その10~ベルリンからローカル線を乗り継いでハルツ地方のヴェルニゲローデへ~

今回は、ヴェルニゲローデ到着後、街中を散策したさいの出来事を書きたいと思います。

魔女の集まるおとぎの国"ヴェルニゲローデ"

ところで今回茶髪の訪れたこのヴェルニゲローデという田舎町、どれぐらいの人がご存知でしょうか。

ドイツといえば、空港のあるフランクフルト、大聖堂のあるケルン、車メーカーがたくさんあるミュンヘンや、首都のベルリンなどなど…

もっと都心の町が有名かと思います。

そんなヴェルニゲローデを知らない人のために、まずは簡単に説明しつつ、なぜ今回茶髪がこの街を訪れたか説明したいと思います。


https://www.google.co.jp/maps/?hl=ja


ヴェルニゲローデは、ドイツのザクセンアンハルト州ハルツ郡(ドイツ語版)にある都市で、ハルツ山地の麓に位置しています。

地図でいうと上の赤丸の中らへんです。

東西分断時代は国境近くの東側に位置していたため自由に訪れることのできない場所でしたが、東西再統一後に整備が進み、今では人気の観光地となっています。

ちなみにハレ中央駅から茶髪が乗ってきた列車の終着駅であるゴスラーもこの地域の有名な観光地で、実は世界遺産だったりします。

本当はゴスラーにも行ってみたかったのですが、今回は時間の都合上断念。

なぜ今回茶髪は途中のヴェルニゲローデで下車したかといいますと、それはこの町の見どころと関係しています。


そんなヴェルニゲローデですが、見どころとして…

・現役バリバリで蒸気機関車が活躍しているハルツ狭軌鉄道

・木組みの中世の家々が並ぶ美しい街並み

・山の上にたたずむ美しい古城ヴェルニゲローデ城

これらがこの街の見どころです。


ところで、ドイツ旅行記を読んでいる方ならもうおわかりかと思いますが茶髪は鉄ちゃんです。

現役で蒸気機関車が走っている町があるなら、鉄ちゃんとしては行かないわけにはいきません 笑

それに加えて、木組みの美しい街並みや古城もまとめて堪能できるとは、なんて最高な街なのでしょう。

こんな理由で今回のドイツ旅行でわざわざこんな田舎街まで足を伸ばしました。

さて、ここからは昼間にヴェルニゲローデの街中を散策した模様を書きたいと思います。

街中散策の前に駅前に蒸気機関車を見に行く

お昼すぎにヴェルニゲローデに到着して1時間ほどホテルの部屋で休憩。

日没までまだ時間があるので、ヴェルニゲローデの街を散策することにしました。

まずは駅前にもう一度戻り、DBのホームの横にあるハルツ狭軌鉄道のヴェルニゲローデ駅へ行くことにしました。





DBの駅の横にハルツ狭軌鉄道の駅舎があります。

この駅舎の横を抜けて歩いていくとホームへ行くことができます。





写真奥のほうに見えているのが先程の駅舎です。

このホームを歩いていくと展望台があり、駅横の機関庫を眺めることができます。





展望台に登ると機関庫と駅ホーム、横を走るDBの線路を一望することができます。

そしてここから横を眺めると…





本物の蒸気機関車が目の前にいます!

風で流れる煙と蒸気。

石炭の燃える匂い。

最高です。

しばし機関車を眺めた後、再びホームに戻ります。







ホームを歩いていると後ろから警笛の音が。

なんだろうと思って振り向くと列車が入線してきました。

狭軌鉄道なので機関車や客車は小さいですが、それでも迫力たっぷりです。

本当なら一刻も早くこの列車に乗って機関車が引く列車の旅を楽しみたいところですが、列車には翌日乗る予定なので我慢です。

早くしないと日が暮れてしまうので、駅を後にしてヴェルニゲローデ街中の散策を市に行くことにしました。

木組みの家々を見ながら中心地のマルクト広場へ

ところで駅からヴェルニゲローデの中心地は少し離れています。

市庁舎があるマルクト広場へは、徒歩で約20分ほどかかります。




駅から5分ほど線路沿いを歩き、大通りから路地を曲がると徐々に家の雰囲気が変わってきます。

おとぎの国の世界がスタートです。







中心地へ向かいながら、ちょっと裏路地を覗くとこの風景です。

いたるところに木組みの家だらけ。

カラフルな木造建築が並んでいます。

この家が観光用ではなく普通に人が住んでいるというのがすごいですよね。





中心地に近づいてくると、お店が徐々に増えてきます。







レストランや雑貨屋、銀行などなど…

全てが木組みの家で営業しています。





てくてく歩いているとメイン通りにぶつかりました。

この時に気がついたのですが、どうやら駅前からこのメイン通りは続いているようです。

茶髪はそれに気がつかずに裏路地を抜けて街の中心部まで来てしまったようです 笑

まあそれはそれで現地の人の日常が感じられたのでよしとしましょう。





メイン通りには写真のように魔女のグッズが売っているお店がいくつもあります。

ここヴェルニゲローデは魔女の町として有名です。

ハルツ地方にあるブロッケン山に魔女が集まって宴会を開くという言い伝えがあるらしく、毎年春頃には「ヴァルプルギスの夜」という魔女の祭りが開催されるようで、いたるところ魔女だらけになるようです。

古き良き習慣が残っているのですね。





この写真に写っているCAFE WIENというお店、なぜか観光客が何人も写真を撮っていました。

なんでか不思議に思っていたのですが、どうやらすごく古くに建てられた建物のようです。

なんとこの建物、1583年に建てられたらしいのです。

400年以上も前に建てられた家が現役で使われているということが驚きです。

このお店、名前のとおりカフェなのですが、店内の装飾も美しいらしいです。

茶髪も中に入りたかったのですが、混んでいて時間がかかりそうだったのでやめておきました。





先程のカフェから少し歩くと、街の中心地であるマルクト広場にたどり着きます。





マルクト広場にはいくつかのホテルやカフェ、市庁舎などが広場を囲むように並んでいます。





街の中心的存在であるトンガリ屋根の市庁舎です。

1543年の火災後に再建された貴重な木造建築です。

なんというか、こんなオシャレな建物が市庁舎というのがすごいですね。

もし住民票とか発行する時にはここに来るのかな…

なんてしょうもないことを考えていました 笑

さらに奥に進むとまるでそこはおとぎの国



市庁舎からさらに奥に進むと、だんだんと観光地から住宅地の雰囲気に変わってきます。

とはいっても、この街の家は木組みの家が当たり前。

並んでいるのは可愛らしい木造の家々です。

ただ歩いているだけなのに、まるで異世界に来てしまった気分になってきます。




路地裏を歩いていると、教会が現れました。

ケルン大聖堂のような大きな教会もいいですが、田舎街の小さな教会も味があっていいですね。




せっかくなので中に入ってみようと思い入り口を探します。




入り口を発見。

勝手に入っていいものか少し迷いましたが、まあ問題ないだろってことで入りました。


ギーっという音と共に木造扉が開くと、薄暗い教会内にはドイツ人の青年が一人。

挨拶して写真を撮ろうとカメラを持ったのですが、ここでふと一つ疑問が。


教会内って勝手に写真とっていいのか…?


まさか誰か人がいるとは思っていなかったので、誰もいないなら勝手に写真撮ろうと思ったんですが、青年はずっと茶髪のことを見ています。

さすがに無視して写真撮るのはいかがなものかと思ったので、カメラを撮るジェスチャーをしながら「Can I take a photo?」と聞いてみます。

すると青年はよくわからんドイツ語。

もう一度同じジェスチャーをしながらOK?と聞くと、またよくわからんドイツ語。

こりゃ困りました…茶髪の英語が下手なせいか、そもそも英語がしゃべれないのかわかりませんが通じません。

まあそこまでこの教会に執着心はないので、もういいかということで写真を撮るのを諦めて「ダンケ!」といって外に出ました。


ところでこの英語通じない問題、実はここの教会だけではありませんでした。

なぜわざわざこの出来事を書いたかというと、ヴェルニゲローデのような田舎街だと、都心に比べて英語が通じる率が圧倒的に少なくなるということを言いたかったからです。

レストランや切符売り場など観光客が来る所以外では英語が通じないと思ったほうがいいかもしれません。


さて、気を取り直して散策を続けます。

※目の錯覚じゃありません "傾いた家Schiefe Haus"を見学



先程の教会の近くにSchiefe Hausという家があります。

それが写真の家です。

この写真を見ると、なんか変に画像加工したからこんな傾いてるんだろ?とか思うかもしれません。

違いますよ、この写真はJPEG撮って出しそのままです。

なんとこの家、かつて水車小屋として建てられ、水路の水によって地盤が崩れて大きく傾いてしまったらしいのです。




しかもこの家、博物館になっていて中に入ることができるのです。

しかも値段も1ユーロと破格の安さ。

せっかくなので入ってみることにしました。




中に入ると目の前には一人のおじさん。

そこで1ユーロを手渡して見学を始めます。

階段を登って2階にいくと…




このように各部屋に色々な展示がされています。






ヴェルニゲローデの昔の写真や、木組みの家の模型や、昔の人がどのように暮らしていたかなどの説明が展示されています。

まあもちろん英語表記はなく、全てドイツ語ですけどね。


ところで、ここは傾いた家です。

展示を眺めるのも面白いですが、傾きを体感するのが一番の目的です。




この写真、斜めに撮っているように見えますが、ファインダー内の水準系は水平を示しています。

つまり、これだけ家が傾いているのです。

ビー玉を落としたら勢いよく転がりそうです 笑




ここが1階と2階をつなぐ階段なのですが、2階をみるとかなり傾斜があることがわかるかと思います。

目で見ている光景と体内の平行感覚が合っていないせいか、だんだんと気持ち悪くなってきます。

特にファインダー覗いていると気分が悪くなるので、あまり長居はおすすめしません。

あまりずっといると具合が悪くなりそうだったので、おじさんにお礼を行って家を後にしました。

※目の錯覚じゃありません"小さな家Kleinste Haus"を眺める

さきほどの傾いた家からさらに先に進むと、Kleinste Hausという家が現れます。

それがこの家。




この真中の小さな家がKleinste Hausです。

日本語に訳すと、そのまんまの意味の小さな家。

間口は3メートル、居住空間はわずか約10平方メートルという町で一番小さな家です。

この家も先程の傾いた家と同様に1ユーロで見学できます。


早速中に入ろうとしてあることに気が付きました。

鍵がかかっているのです。

あれ?と思って時計を見ると、見学時間がすでに終わっていました…

残念ながら小人の家に潜入することは叶わず、外から眺めるだけになってしまいました。

路面蒸気機関車を眺めるために線路沿いまで歩く



気を取り直して、散策を続けます。

先程の小さな家がヴェルニゲローデ市内の最後の部分のようで、大通りを挟むと木組みの家が減ってきて家もまばらになります。

ちょうどそのエリアに小川が流れているのですが、そこからは山の上にあるヴェルニゲローデ城が見えました。

このヴェルニゲローデ城もなかなか趣のある良い古城だったのですが、ここには翌日訪れたので、別の記事で書きたいと思います。


再び街中方面へ向かい、今度は少し西側に向かいます。

なぜかというと、街の西側をハルツ狭軌鉄道が走っており、ほんの一部ですが、道路の上を蒸気機関車が走る区間があるのです。

マニアックな例えで申し訳ないのですが、熊本を走っている熊本電鉄藤崎線の黒髪町付近の併用区間をイメージしていただくと良いかと思います。

そのエリアで写真を撮りたかったので、歩いて向かいます。




広場を抜けて…




古い家を横目に歩き…




細い通路を抜けると…




機関車マークのある標識がありました。

どうやらもう少しで線路のようです。




歩くこと15分ほど。

ようやく線路と道路が交差する場所にたどり着きました。

写真がその場所なのですが、ぱっと見どこを列車が走るのかわからないですよね。

そんな人のために、寒い中1時間ほど列車が来るまで待って撮った写真をお見せしましょう。




デデン!路面蒸気機関車!

道路の上を蒸気機関車が走っているという世にも珍しい光景です。

ちょうど夕方の時間帯で西日が機関車の側面で反射していい感じの写真になってくれました。

日本では絶対に見れない光景を見ることができて大満足でした。


さて、時刻は夕方の16時過ぎ。

体が冷え切ったので一度宿に戻ることにしました。

とはいってもここは街の外れ。

宿のある駅方面とは真反対に来てしまったので、30分ほどかけて宿に向かいました。

まとめと次回予告

今回はヴェルニゲローデ到着後に行った街中の散策について書きました。

なんといってもヴェルニゲローデの特長は木組みの可愛らしい家々。

市庁舎や傾いた家、小さな家はもちろんのこと、一般の人が暮らしている街中のいたるところにある木組みの家々は、ただ歩いているだけでもメルヘンな気分にさせてくれます。

また、この日は乗りませんでしたが、ハルツ狭軌鉄道もこの街の大きな魅力の一つです。

現役で動いている蒸気機関車を生で見れることが、鉄ちゃんとしてはこの上ない幸せな時間でした。


さてこの後は、宿に帰宅後暖を取りながら歩き疲れたので休憩。

宿のレストランで早めの夕食を済ませた後、今度は夜のヴェルニゲローデ散策に向かいます。

真冬のドイツ、しかも山の麓なのでとてつもなく寒かった(たしか氷点下15℃とかだった)のですが、木組みの家々が街頭に照らされている光景は幻想的なものでした。

その模様は次回の記事で書きたいと思います。


2 件のコメント :

  1. ファンタジー世界に迷い混んだようなかわいらしい街ですね!
    路面蒸気機関車は生で見たら迫力ありそうですね~
    次回の夜バージョンも期待してます

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    1. コメントありがとうございます!
      木組みの家々はどの家もとても可愛らしくて、本当にファンタジーな世界でした。
      路面蒸気機関車ですが、目の前を煙を出しながら通過していく姿は迫力満点で、鉄ちゃんじゃなくても興奮すること間違いなしです。
      次回の夜編も近いうちに公開すると思うので、また読んでもらえると嬉しいです。

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