工事後の福岡空港はこうなるらしい~魔改造の全貌~|いつの日かファーストクラス

工事後の福岡空港はこうなるらしい~魔改造の全貌~

九州一大きな空港、福岡空港。
この空港ですが、現在ターミナル全体で大規模な工事が行われています。

JGC修行記を書いていく中で時々話題にする福岡空港の工事ですが、実はどんな計画で工事をしているか調べたことがありませんでした。

せっかくなので、茶髪が修行の拠点に使っているハブ空港がどんなふうに進化していくのか調べたのでまとめたいと思います。



【2019年2月11日追記】

当記事を書いてから2年以上の月日が経ったにも関わらず、検索サイトからこの記事へのアクセスを多数いただき感謝しております。

そこで当記事の続編として以下のような記事を投稿いたしました。


続・工事後の福岡空港はこうなるらしい~魔改造の進捗具合を調査~














下記記事で福岡空港の工事概要を知った上で、上記記事を読むと、2019年1月までにどの程度工事が進んだのか、その進捗状況がわかるかと思います。

ぜひ当記事を閲覧後、上記記事もぜひ合わせて御覧ください。


そもそも福岡空港ってどんなとこ?

まず福岡空港の工事の内容について触れる前に、福岡空港がどんな空港なのか紹介したいと思います。


提供:福岡市 撮影者:Fumio Hashimoto

福岡空港は福岡県福岡市博多区にある空港です。福岡市街地から5km以内という至近距離に位置しており、とてもアクセスの良い空港です。

東京、名古屋、大阪のような大都市圏から、長崎、鹿児島の離島のような地方路線まで数多くの路線が就航している九州地域におけるハブ空港になっています。

特に羽田~福岡路線はいわゆるドル箱路線で、JAL、ANA、スカイマーク、スターフライヤーが1時間に最大5便も運航する国内有数の主要路線となっています。

また、大手エアラインに限らず、ジェットスターやPeachのようなLCCも国内線を数多く就航させています。

他にも国内線だけでなく国際線も就航しており、大韓航空やキャセイパシフィックのような海外の大手エアラインから、タイガーエアやエアプサンのようなLCCまで幅広く就航しています。

このように特徴を書いていくと、非常に便利な空港だなーと思うかもしれませんが、福岡空港にはある大きな問題点があります。

最大の欠点は短い滑走路が1本しかないこと

福岡空港がどのような歴史的背景で作られたか、皆様はご存知でしょうか。

簡単に歴史的背景を説明します。


時は第二次世界大戦の末期、1944年に遡ります。

福岡空港は、旧大日本帝国陸軍の席田飛行場(むしろだひこうじょう)として建設を開始します。

翌年の1945年に滑走路が完成しましたが、日本はその後敗戦します。

第二次世界大戦の敗戦後、アメリカ軍により飛行場は板付基地として接収されます。

その後、1951年に日本航空が民間の航空路線として福岡~大阪~東京便を就航させ、1958年からは全日空が福岡~大阪便を就航させて徐々に就航便が増えていきます。

1972年には大部分がアメリカ空軍から返還され、第二種空港として併用を開始します。

そしてその後も、第二ターミナルができたり、国際線ターミナルができたり、福岡市営地下鉄が乗り入れを開始したり色々な進化を繰り返して今現在に至っています。


つまり何が言いたいかといいますと…


福岡空港の滑走路は、戦時中に作られたものを今でも使用しているということです。


想像してみてください。
大戦中の飛行機ってゼロ戦のような飛行機です。

そんな飛行機用に作られた滑走路ということは、昔ながらの短い滑走路ということです。


福岡空港の滑走路の長さは2800mしかありません。
ちなみに成田空港の滑走路の長さは4000mもあります。

いくら改装しているとはいえ、今のようなジェット機主流の世の中でも使っているというのは驚きですね。


それと問題がもう一つあります。

福岡空港が作られ始めた時はど田舎で周りに何も無かったことでしょうが、今現在福岡空港の周りにはたくさんの家や、色々な店が建ち並んでいます。

そのため滑走路を拡張することや、本数を増やすことが困難です。

このような背景から、日本国内ではかなり就航便が多い空港にもかかわらず、未だに滑走路が1本しかない状況です。


福岡空港は滑走路1本あたりの離発着回数が、他の空港に比べると圧倒的に多いことが特徴です。

福岡空港には1時間あたり約30便、実に2分に1本のペースで離着陸がなされているという、世界でも超過密なスケジュールで運用されている空港らしいです。


まあこれはよく福岡空港を使う方なら実感できると思います。

離陸前に滑走路使用の順番待ちがあったり、着陸前に滑走路混雑のため上空で待機するなんてアナウンスを聞いたことがあるのではないでしょうか。

少なくとも3回に1回ぐらいのペースでこのようなアナウンスを茶髪は聞いている気がします 笑


1本の滑走路を離発着便が超過密で使用すると何が起きるか。

それは、出発時刻の遅延や到着時刻の遅れです。

このような状況で、お客さんが文句を言わないわけがありません。

そんな状況を見かねてか、ようやく国土交通省は重い腰を上げました。

福岡空港の魔改造開始

日本国内有数の就航便数を誇る福岡空港ですが、最大のデメリットである1本しかない滑走路。

これをようやく改善する計画を国土交通省が立案しました。

空港魔改造の全容が以下のPDFにまとめられています。

タイトルに魔改造と書きましたが、工事の全容を見たらこの言葉が過言でないことがわかるかと思います。


福岡空港魔改造計画は大きく2つの工事に内容が分かれます。


その1.滑走路増設

その2.ターミナルの改装


これらについて詳しく見ていきましょう。

魔改造の主軸は滑走路を1本増設すること

まず魔改造計画の主軸は滑走路を1本増設することにあります。

全長2500mの第2滑走路増設

http://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/200514_51652107_misc.pdf

現在使用されている、滑走路(2800メートル)の西側に 2本目となる 2500メートルの滑走路を増設し、2024年度の運用開始を目指す方針のようです。

現在の滑走路と、国際線ターミナルの間にもう一本短い滑走路を作るという内容になっています。

これに伴う工事が現在進行中です。

ところで上にも書いたように、完成は2024年ということでかなり先になってしまいます。

しかし今現在でも福岡空港では滑走路待ちの渋滞が頻繁に発生し、問題になっています。

そこで上記の工事と平行して行われているのが…

平行誘導路の二重化

完成までの混雑緩和の暫定措置として、国内線側の平行誘導路を二重化することで混雑を緩和させようとしています。

平行誘導路とは、滑走路に平行に設けられた誘導路のことで、ターミナルから滑走路の端への移動や、着陸後のターミナルへの移動を行うための道のことです。

下記PDFに平行誘導路二重化について詳細が書いてあります。
http://www.pa.qsr.mlit.go.jp/fap/cgi-data/news/uploads/053_06.pdf


http://www.pa.qsr.mlit.go.jp/fap/cgi-data/news/uploads/053_06.pdf

現在は出発機と到着機共に1本の平行誘導路を使用していますが、これを2本にすることで、待機時間を解消して遅延を減らすのが目的のようです。

しかし上のほうでも説明したように、福岡空港は使用できるエリアが限られています。

そこで、老朽化していた第一ターミナルを取り壊し、ターミナルの横にあった駐車場の位置までターミナルの位置を移動させることでスペースを確保するようです。

詳細は下記のようになります。



http://www.pa.qsr.mlit.go.jp/fap/cgi-data/news/uploads/053_06.pdf





このようにして平行誘導路を2本に拡張するようです。

茶髪がよく目にする第1ターミナルの解体工事ですが、このために行われていたのですね。



この取り壊し後にここが誘導路になるのですね。

段々と調べていくうちに、空港で見た工事の風景と、工事計画が一致してきました。

もう1つの魔改造はターミナルの改装

ここまで、滑走路の増設と平行誘導路の増設のために、第1ターミナルの取り壊しと、第2・3ターミナルビルの位置が移動するということを説明しました。

ところで福岡空港のターミナルは第1~3と国際線用しかありません。
つまり、国際線以外の全てのターミナルが取り壊しまたは改装を行うということです。


どうせ壊すなら内装も綺麗にしちゃおう!


というのが狙いかはわかりませんが、ターミナルビル内も大幅に改装が行われるようです。


福岡空港の公式サイト内にターミナルビルの再整備について詳しく書いてあります。
http://www.fuk-ab.co.jp/saiseibi/

この中で茶髪が気になったいくつかの内容について書いていきます。

空港ターミナル機能の集約


http://www.fuk-ab.co.jp/saiseibi/

今まで3つに分かれていたターミナルビルを1つのビルに統一し、航空会社のカウンターも1階エリアに集約されます。

改装前は航空会社ごとにカウンターや搭乗口の位置が異なり不便でしたので、以前よりも利用しやすくなりそうですね。

地下鉄からの動線改善

http://www.fuk-ab.co.jp/saiseibi/

福岡市営地下鉄の福岡空港駅から空港ターミナルの1階の航空会社カウンター前と2階の出発口直通のエスカレーターを新設して利便性が高まります。

福岡市内からのアクセスは抜群の福岡空港ですが、現在は駅からしばらく歩かないとターミナルにたどり着かないので、出発口直通のエスカレーターは便利そうです。

羽田空港にもこのようなエスカレーターがありますが、毎回茶髪も使うので早く実現してくれると嬉しいです。

出発・到着旅客動線の完全分離

http://www.fuk-ab.co.jp/saiseibi/

出発口を2階に、到着コンコースを3階にすることによって、出発と到着を完全分離することでセキュリティの強化と安全が確保されます。

空港ですのでセキュリティの向上はもちろんですが、出発・到着客が交わらないことで混雑緩和にもなるかなと思います。

展望デッキ等の送迎施設・集客施設の展開

http://www.fuk-ab.co.jp/saiseibi/

3,4階に展望デッキと、集客施設の展開を予定しているようです。

セントレアのような大規模なものにはできないでしょうが、飛行機に乗る人以外も楽しめる施設になるといいですね。


このようにターミナルビル内の施設についても魔改造が行われるようです。

以前の第一ターミナルや、現在の絶賛工事中のターミナルを知っている人ならば本当にこんなに綺麗になるのか想像できないですよね 笑

ただ、昔は汚かった羽田空港も今ではとても綺麗になっているので、期待しておきましょう。


ところで、このターミナルビルの完成予定日ですが平成31年3月を予定しているようです。

まだまだ工事は終わりそうにありませんね…

気長に待つとしましょう。

まとめ

今回は茶髪がよく利用する福岡空港の工事計画についてまとめました。

この記事を書くにあたり福岡空港の歴史から調べ始めましたが、戦時中から使われていた空港だとは思いもしませんでした。

また、現在行われている工事がこんなに大規模なものだということも今回調べてみて知りました。

まさかあの狭い敷地で滑走路を2本に増設するとは…建設会社の方は苦労が多いでしょうね。

現在絶賛工事中で利用者は不便な思いをすることが多いでしょうが、数年後には綺麗で便利な空港に生まれ変わることでしょう。

それを楽しみにしながら、今の福岡空港の工事中の姿も目に焼き付けておきましょう。



【2019年2月11日追記】

記事上部にもリンクを張っておきましたが、もう一度当記事のリンクを貼らせていただきます。

続・工事後の福岡空港はこうなるらしい~魔改造の進捗具合を調査~














当記事で説明した工事が、2019年1月までにどの程度工事が進んだのか、その進捗状況がわかるかと思います。

ぜひこちらの記事も合わせて御覧ください。


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